生きとし生けるものは、その姿形の理に準じる。
……はずだったけど、それは違った。
姿形に理などなく、何にも準じない。
生きとし生けるものは無限だから。
そのITも忘れられる、インテグラにできる。
肯定
生きとし生けるものは。
その姿形の理に準ずる。
『IT』のシャカピワー族の教え。
なんか凄く納得できるようで。
まるで説得力のない教え。
姿形の理って……何？
テツガクちゃん
いったいなんでしょうか？
胃袋の大きい人は。
ステーキをたくさん隠すことができる。
ですが、私の小さな胃袋は。
ステーキを一週間隠し続けても。
全く膨張しない、自慢の胃袋です。
もしかしたら。
姿形の理など……。
ないのかもしれませんね。
肯定
きっと、ないんだろうね。
11歳の人が44歳の人より。
何かで劣っているわけではない。
もちろん、逆も然り。
78歳の人が12歳の人に。
何かで劣っているわけではない。
ただ知っていること。
信じていることが違うだけで。
姿形が大きいから強いわけでもない。
姿形が見えないから弱いわけでもない。
そんな理はない。
だから、何にも準じない。
もちろん、恐怖にだって。
そう気づいて、思い出せたから。
テツガクちゃん
ルーザーズはペニーワイズを。
もとのITに帰すように忘れてしまった。
とんでもない速度で。
インテグラに変えてしまった。
ロータリーロケットの眩しいRX-8。
肯定
きっと、そうだね。
姿形の理なんかないから。
それに準ずることはできない。
生きとし生けるものは信じる未知へ進む。
これは愚者の教え。
今も飛び続けるイカロスさんと。
ボソンジャンプに成功した、偉大なるダントンさん。
それから、今も歌い続けている、歌う不死蝶さん。
理をつくる賢さも。
それを忘れる愚かさも。
どちらも無限だから、まだまだインテグラにできる。
例え、今のあなたにとって。
信じたいITがどんな姿形であろうと。
目の前にのさばる、全てのペニーワイズを。
インテグラにできる。
ロードスターになることなく。
自慢の我が愛しの相方。
ワガママ・クイーンも。
昔は一晩の夢だった。
だけど、その時に気づいた。
きっと、僕はこの夢を。
一生、忘れることはできないだろう、と。
そしたら、諦める暇もなく、ココまで辿り着いてしまった。
ホント、とんでもない怪物だ。
あの時見た、一晩限りの夢は。
今、隣でステーキを隠し続ける、WAGAMAMAバディー。
まったく姿形の理に。
収まることも治まることもなく。
ワガママに我がままだ。
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