生きた証だなんて。
そんな大層立派なものじゃない。
ただのパンくず。
帰りたい場所へ続く。
帰り道のラインだ、この速度の残光残像は。
肯定
生きた証を。
なんて、そんな大層なことじゃない。
テツガクちゃん
そうです。
オーバーステア気味の。
大層立派で厳かに尊い。
威風堂々たる証ではありません。
私達が描く、残光残像は。
肯定
そう、僕らが。
うっかり、残している。
このラインはパンくず。
ただ、帰るべき場所への。
帰り道のラインだ。
いろんな覚えが錯じっていく。
錯覚に溢れた、この世特有の思い込みの迷宮。
だからこそ、抜け出すことが可能な。
掟破りのシカト走りだ! 『小柏文法』。
テツガクちゃん
アンダーステアの向こう側の。
ゲンジツへ、『DIVE IN!』です!
いつまでも、この世にいないといけないのなら絶望ですが。
そんな悲劇はどこにも存在しません。
だったら……。
忘れてしまう生きた証なんかより。
忘れたくない帰り道を残しておく。
この世の忌々しい人生が。
帰るべき場所へ帰るためにあるのは、基本だぜ!
『坂本文法』です。
肯定
そう、帰りたい場所へ帰る。
それだけで、十分過ぎるほど十分だ。
どんな今が帰りたい、本心か。
それに気づけたら。
あの世もこの世もあっという間に。
繋いでしまう、今が連れてってくれる。
威風堂々な生きた証がなくても。
ちゃんと帰れるさ。
テツガクちゃん
きっと、帰れます。
なぜって、人生そのものが。
帰りの片道切符ですからね。
帰れないはずがありません。
人生の下り方。
それを忘れてしまっても。
人生を上り続けた今が。
頂から麓へ続いています。
未知を進み続ける限り。
あなたが辿り着きたい。
麓はどんなワンダーランドですか?
たまには、ぼんやりと。
帰りたい故郷を想像力で探しましょう。
きっと、おそらく、たぶん。
それも生きた証ってやつです。
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