サー・ジャック・マリックは覚えていた

　彼はイエスタデイを覚えていた。
　だから、サー・ジャック・マリックになれた。
　案外、誰もがそうなのかも。
　どこか違う今でつくられた、ITの記憶。
　ITを覚えていたから、ITを表せた。





テツガクちゃん
　自分の前歯と共に。
　消えてしまったイエスタデイ。

　ですが、彼は覚えていました。

　ピックス・アップ・ザ・ライス。
　ピックス・アップ・ザ・ライス。
　ピックス・アップ・ザ・ライス。


肯定
　簡単に思い出せるもの。
　簡単には思い出せないもの。

　いろいろあったけど。
　彼は覚えていた。
　多くの人がビートルズ。
　ITを覚えていなくても。

　ジャック・マリックは覚えていた。


テツガクちゃん
　多くの人は覚えていないから。
　実現可能な掟破りの浪漫飛行！

　案外、誰もがそうなのかもしれません。
　私が覚えたビートルズは。
　サー・ジャック・マリックを覚えていて。

　彼の想い出を4人で分け合った。
　ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ。

　インスピレーションって言葉。
　それは事実を隠しますが。
　大切な事は消えません。


肯定
　消えない。

　違和感に疑問符は。
　ずぅーっと消えなかった。

　ITが思い出させる。
　本当は吸血鬼だって事実。
　その記憶を。

　たぶん、こういう事。
　誰にだってITは起こる。
　だけど、ほんの少し信じ難く。
　周りを見て、すり替えようとする。

　ビートルズなんていないし。
　サー・ジャック・マリックもいない。
　
　記憶違いだって。
　夢なんだ、フィクション、物語なんだ。
　ゲンジツじゃないって幻にすり替える。

　それでも、やっぱり消えない。

　そうだよ、記憶違い。
　ゲンジツってフィクションを信じようとした。
　そういう夢を覚えようとした。

　でも、忘れられない記憶が告げる。
　僕は吸血鬼で、隣にはウサギ。

　頼りになる世界三大ウサギの一羽。
　竹取の国の愚かなFRウサギ。
　我が愛しのワガママ・クイーン様に。
　自分の半分を預けてきた。

　そういう彷徨えるダッチマン。
　バニー＆ヴァンパイア。

　だから、汝、自身を知れ、アンダーソン君。

　どこかの今に生きる自分が。
　ITを伝えてくれるかも。

　多くの今でITを分け合うために。
　多くの人がイエスタデイを思い出して。
　ただいま、と言えるように。

関連の話題
『ビートルズやエルビスにシナトラがいた街には』
『君は正しいよ』
『人は未来から過去に座礁した』
『羊を描いてくれない？』
『あのボヘミアンは帰れたね』
『人生は帰り道、目覚めは最高』
『Don't Stop Me Nowというより』
『掟破りの浪漫飛行』
『それとは違う』
『いと不可思議な幻を信じている』
『君には見えて、君には見えなかった』
『イエスタデイ、君を信じるよ』
『ドラえもん、やっとわかったよ』
『星の王子さまは本当にいたんだ……』
『ハンナ・モンタナを信じるよ』
『記憶の海に墜ちて沈んでいる』
『爆発が起きた』
『自分の半分を預けてきたダッチマン』
『テツガクちゃんと肯定一覧』




それでは、また次の機会にお会いしましょう。