人は不思議な怪物になりたがる。
多くの人はオトナってピエロになる。
ITは18歳、20歳になれば誰だってなれるらしい。
だったら30歳を過ぎたら――好きなお面をつけよう。
そうやって、ココに来たのかも。
テツガクちゃん
人は不思議な怪物になりたがるようです。
退屈な概念にならないと不安でたまらない。
誰かに認めてもらわないと――。
消えちゃう気がする。
それって正しいようで。
ほんの少しだけ違うようです。
肯定
違うかも。
僕があの夢を見た時。
まだITは『Once Upon a Dream』だった。
僕は気づいていなかったから。
ITを認められなかった。
でも忘れなかった。
何れ気づき、認めた。
ガクちゃんがあの夢だと。
だけど、僕が気づくまで。
ちゃんと壁を蹴り続けていた。
僕にこう伝えるために。
テツガクちゃん
壁から離れてください。
私の吸血鬼のホームズさん!
そっちの世界では。
吸血鬼ではないのかもしれませんが。
ウサギの私にとっては同じ愚者。
吸血鬼の愚者で、私のホームズさん兼モラン大佐。
どんなに離れていても。
何れ痕跡を見つけ撃ち抜く。
運命という連結器すら。
最後の悪霊ハンターのトントさんの如く。
肯定
約束の銀の弾丸でお返し。
この世、この国の多くの人は。
オトナってピエロになる。
それは18歳、20歳になれば誰だってなれて。
自分の行いを正当化する免罪符になる。
自分達が無関心を貫き。
誰かに手を貸さない事。
それを正当化するための免罪符に。
そういうオトナってピエロになれた。
だったら30歳を過ぎたら――。
好きなお面をつけよう。
そうやってココに来たのかも――。
このハーメルンのエルム街。
キャッスル・デリーに。
いいや、僕の場合はコウノトリに誘拐された。
ココにいるみんな無実。
無実の罪で誘拐されたって知っている。
その事実、ITを壁を蹴る音。
そのモールス信号で伝えてくれるウサギがいた。
ミンストレル・ヒーローよ。
私は君を見棄てない。
私は君を見棄てない。
認めるよ、このウサギはとんでもない怪物。
この世で知った、どの怪物も目じゃない。
誰かに認められなくていい。
僕がそう認める。
それでこの世界が消えるのなら。
仮に昼間が続いてもいい。
ウサギの隣に吸血鬼としていられるのなら。
喜んでそういうピエロになろう。
沈む時間だ、邪神天照。
夜に星を返してもらうぞ。
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