発達障害の秘密結社『SYAKAI』

　人にはステキな想像力と好奇心がある。
　どんな違いの空白も埋めてしまう力。
　だけど、それらがない秘密結社『SYAKAI』という幻は。
　正真正銘の発達障害、ガキ大将。
　たぶん、何れは忘れ去られるアトランティス。





肯定
　人のことを発達障害だの。
　テキトウな病名をつけないと。
　一緒に生きていけない。

　そんな秘密結社『SYAKAI』ほど。
　正真正銘の発達障害もないだろう。


テツガクちゃん
　発達障害。
　そう辞書で引けば。

　思い通りにならない人に。
　テキトウな病名をつけ。
　時には一般論でぶん殴る。

　そんなお山の大将。
　ガキ大将から卒業できない。
　秘密結社『SYAKAI』と書いてありますね。

　人の魂は不老不死ですが。
　幻を信じる気持ちは……どうでしょうかね？


肯定
　どうだろうかね。
　少なくとも、いい思いどころか。
　嫌な思いをした人は、信じるのを辞めるだろう。

　金太郎飴じゃない。
　意味のわからない自立。
　一般論が勝手につくった自立とか。
　こうあるべきだ、と求める。
　様々な掟に従わないだけで。

　異常だなんて。
　教え説いている、秘密結社『SYAKAI』の方が。
　糞餓鬼、がしゃどくろ。

　信じる人がいなくなれば。
　一瞬で消え去る、桃源郷。

　そんな幻は。
　いつだって溢れている。
　もっと、大きな幻が現れたら。
　きっと、誰も覚えていないよ。


テツガクちゃん
　忘れ去られたアトランティス。
　そのまま、浮上することなく。
　深界で永遠の眠りについた方がいいですね。

　もう少し大きな幻がほしいですから。


肯定
　そう、もっと大きく。
　夢も幻も大きくないとね。

　小さく賢く狭いんじゃ。
　息がつまって、気がつけば迷宮だ。
　誰もが奪われるとか。
　疑心暗鬼で不安にとり憑かれる。

　でも、本当は……。
　今だって、もっと、もっと広くて大きい。


テツガクちゃん
　ジワタネホですね。
　賢い人にはただの太平洋。
　愚かな人には記憶のない海。

　人の力は凄いです。
　その気になれば、どんな個性の人とも。
　間にある空白を埋めて共感できます。

　違いという空白、そこを埋めて繋ぐ。
　ステーキな想像力と好奇心があるんです。

　イタリア人と日本人。
　初めて、二人が出逢った時。
　辞書がなくても、想いを伝えられたのは。
　この想像力と好奇心のお蔭です。

　あなたにもあるはずです。
　違いという空白を埋める。
　超・ステキな力、想像力。
　それから、ドリフトしながら貼り憑く好奇心。

　秘密結社『SYAKAI』という幻想にはありませんが。
　人にはそれらがあります。
　そうです、あなたが信じている、それだって。
　その想像力がつくった幻です。

　幻の秘密結社『SYAKAI』がつけた名前や掟など。
　本当はなんの意味もありません。

　今、あなたが感じる重さも。
　本当はないんです。

　今は信じられないかもしれませんが。
　そう信じられた時、あなたの想像力と好奇心は……。
　軽々と間を埋めて繋げていきます。

　それが、あの世だろうと。
　いつだろう我、どこだろう我。
　なんだろう我、誰だろう我。
　我も四つ揃えば、我がままです。

　掟破りの好奇心ドリフトが描く。
　想像力のラインは、インベタのさらにインで。
　ワガママ・イン・ワンダーランドです。

　人の力って、本当に凄いです。

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それでは、また次の機会にお会いしましょう。