正しい事を見よ、と教え説かれる

　この国はこう教え説かれる。
　それはゴシップで情弱だけが信じている。
　ちゃんと正しい事を見よ、と教え説かれる。
　だから、必ず間違える。
　なぜなら、『正しい』は誰かがつくったゴシップだから。 





肯定
　この国ではこう教え説かれる。

　それはゴシップで。
　情弱だけが信じている。
　そういうデマ、フェイクだ。

　トランプ・オールウェイズ・チャンプ・オーダー。
　略してTACO。

　彼こそが正しいキング。
　ちゃんと正しい事を見よ。
　そう教え説かれる。

　だから――。


テツガクちゃん
　必ず間違えてしまう。

　心臓をえぐる相手を間違えた。
　ブッチ・キャヴェンディッシュ。
　お茶目なキャヴェンディッシュさん。

　これは正しくて、あれはゴシップ。
　ですが、少し目を離したら、あら不思議。
　これがゴシップで、あれが正しい。
　そう証言する集団が流れてくる。

　正しさを探すから間違えてしまう。
　天動説から地動説にひっくり返り。
　地動説から天動説にひっくり返る。


肯定
　まさに、光は闇になり、闇も光になる。
　ホラーの帝王、異世界から郵便で事を起こす。
　ランドール・スティーブンス氏から盗んだ教え。

　正しいもゴシップも同じ。
　なぜって、正しいはつくれるから。
　それらは誰かがつくったゴシップだから。

　大切なのは――。
　自分が何を本当にしたいか。

　僕は吸血鬼の愚者。
　隣にはウサギがいる。
　世界三大ウサギの一羽。
　竹取の愚かなFRウサギがいる。

　我が愛しのワガママ・クイーン様が。
　難病の特効薬とか切れない電球より。
　頼りになるワトソンさん兼モリアーティ教授が。


テツガクちゃん
　私の吸血鬼のホームズさんは。
　ちゃんと覚えていた。

　私が心臓を預かっている事。
　自分の半分を私に預けて。
　記憶の海に沈んだ事。

　そういうダッチマンだと思い出せた。

　きっと、正しいとは言えない。
　そういうゴシップが正しく思えるほど。
　実にバカげた。
　ルーニーでルーザー、フーバーでグーニーな話。

　ですが――ITがホームズさんと私の共通項。

　誰かにとって正しくなくても。
　誰かにとってゴシップでも。
　ホームズさんと私だけが本当にしたい秘密。

　ITを本当にしていいんです。
　誰だって。

　例え、邪神天照と壺売りエンペラー。
　他にも多くのターミネーターが。
　ITを許さないと言っても――。
　それは、なんの優位性もない形容詞。

　アメリカにはいるんです。
　海底2万マイルから抜け出した。
　アリエルって人魚がニューヨークを歩いています。
　日出ずる世界にある、アメリカにはなんだっているんです。
　そう、アメリカならね。

　という事は――。
　この日沈む国にだって――。

　そうです、このピエロを忘れろってわけです。
　イェア、ヘルキャットならぬヘルバニー。
　地獄のウサギが見えない竹槍で。
　そのビンから星を連れ帰ります。

　この希望ってロンギヌスの竹槍で。　
　Beep-beep, motherfucker！

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それでは、また次の機会にお会いしましょう。