今、自分がそこにいるとは思えない。
まさか、赤いルビーか銀の靴。
目には見えないガラスの靴を履いて。
ハートの女王の帝国に迷い込んだなんて――。
まさか、そこにいる、だなんて――。
テツガクちゃん
人は歩き慣れると――。
足下を確認しなくなる。
ですから、とんでもない未知すら歩ける。
まさか、今、そこにいる、だなんて――。
肯定
……ココはどこだ?
まだアメリカか?
いいや、違う硫黄島――日本軍が攻め込んで来た。
日本軍が世界中に核兵器をぶっ放して。
我々はVault 11に逃げ込んだ――らしい。
そう知らない誰かが情報を残してた。
ホント、とんでもない未知を歩いてた。
まさか――ハートの女王の帝国。
底に迷い込んでしまっただなんて――。
テツガクちゃん
誰かが残した情報。
過去を信じて歩いていく。
少しくらい過去の認識。
それも歪むのでしょう。
日本軍はそんな事していない。
日沈む国が戦争に負けた。
そういう過去の認識もあるのでしょう。
ですが、大切なのは。
正しい過去の認識ではありません。
ジョン・デリンジャーさんが仰るように。
どこへ向かうかが大切。
肯定
誰に逢いたいか、ITだけが大切。
ココがどこだろうと関係ない。
ニューベガスだろうが硫黄島だろうが。
どこだって構わない。
今までの過去の認識では。
自分がそこにいるとは思えなかった。
なぜって、誰かが教え説くから。
フィクションとゲンジツは違うって。
ハートの女王は向こう側で僕らはゲンジツ。
そう教え説かれても。
氷菓を喰らったし、ハートの女王も見えた。
まさに、そこにいた――ハートの女王の帝国に。
そして、気づいた。
足下、その靴に。
テツガクちゃん
赤いルビーか銀の靴。
目には見えない記憶。
そのガラスの靴が未知を歩かせてくれた。
という事は――。
当然、帰りたい故郷へすら導いてくれる。
足が帰り道を覚えていて、手が欲しいものを掴んでいた。
誰だって忘れてしまいます。
ですから、気づけない。
既に葦の原野を歩いてきた、だなんて。
まさか、そこにいる、だなんて。
ですが、既にそこにいると思えたら――。
その靴は未知を歩かせてくれる。
そうやって始まった、ノーザンクロス。
旅のはじまりは もう思い出せない
そうです、人は慣れてしまうから。
始まりを思い出せなくなる。
歩き慣れたら、誰も足下を確認しない。
まさか、目には見えないガラスの靴が始まりだとは――。
まさか、そこにいる、だなんて――。
まさに、ドロシー嬢兼アリス嬢。
それから、バスチアン&アトレーユ。
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