肯定
全てをインテグラに変える呪文。
ハイホー、シルバー！ ウェーイ！
少し歪んだけど。
いい呪文だね。
テツガクちゃん
我ながらいいアレンジだった。
そう思っています。
ハイヨー、シルバー！
それが最高ですが。
ココでは、灰よ、シルバー！
だなんて、ちょっと当たり前過ぎます。
悪霊に呑まれず、忘れ去れそうな。
そういうバカッ速な不思議な呪文。
ハイホー、シルバー！ ウェーイ！
デリーのビル・デンブロウさんのように。
豪快爽快愉快に唱えるのがコツです。
肯定
一万一千光年先までも届きそうだね。
この呪文と同様に。
ハイヨー、シルバー！
西部劇のローン・レンジャーさんの台詞。
それがコネチカット州。
ストラトフォードにも届いた。
アメリカが誇る、ホラーの帝王様が。
教えてくれた少年時代の秘密。
ビルという名の高校生が。
シルバーって自転車に子供を乗せて走っていた。
坂の下りを攻める時は、ローン・レンジャーさんのように。
ハイヨー、シルバー！ ウェーイ！
つっかえるのも忘れて。
我がままに走っていたらしい。
悪霊もインテグラにしてしまう。
最速神話の呪文は不戦神話。
テツガクちゃん
ハイヨー、シルバー！
ハイヨー、シルバー！ ウェーイ！
ハイホー、シルバー！ ウェーイ！
ハイホー、ワガママ！ ウェーイ！
きっと、こんな感じで。
ITは伝染していくのでしょう。
あのローン・レンジャーさんの台詞。
それを覚えた、高校生のビルさんを。
忘れなかったホラーの帝王様が。
『IT』ってワンダーランドに。
ビル・デンブロウさんを連れてきた。
そして、その記憶を観た私が……。
歪めて、それを叫んでいる。
アメリカには縁もゆかりもない。
ワガママ娘でアメリカ娘なこの私が。
あの世の第七区から抜け出し。
愛しのカプチーノを足蹴に。
無許可無免許で我がままに振り回している。
あなたにも、そういう呪文があるはずです。
遠い昔を今に繋げてしまう。
そういう掟破りなイカロス渡り。
ハイホー、イカロス！ ウェーイ！
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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