ブラック・ワールドは要求する。
後ろなんか見てないで、前だけを見ろって。
前向きが好まれる、その先に何があろうと。
そんな目隠し、もう知るか。
世界には後ろでも、こっちが進みたい帰り道だ。
ハイホー、ワガママ！ ウェーイ！
肯定
後ろなんか見るな。
前だけを見ろって。
諦めかけた夢よりも。
聞いてきた、誰かの声。
前向きな人が好まれる。
過去には戻れない。
後ろには何もない。
わかった、わかったよ。
そうだね、何もない戻れない好まれない。
テツガクちゃん
後がない先もない夢もない。
あるのはゲンジツだけ。
進むしかない、振り返らずに。
流れに身を任せて。
ええ、そうですとも。
肯定
そうだ、誰もが。
止まりたくても。
勝手に進んでしまう。
暴走人生を走らせている。
だけど、アンダーステアだ。
いくらオーバーステアにきっても。
愚者はアンダーステアだ。
ファッキン・ブラック・ワールドが言う。
前だけを見ると。
もの凄く嫌な気分になる。
素晴らしい世界が待っている。
そうコーチマン、ストロンボリ。
ワシントンにギデオンまで言うけど。
それが信じられるほど賢くはない。
『ピノキオの遊園地』を信じられるほど。
だから、呼ぶよ。
ハイホー、ワガママ！ ウェーイ！
テツガクちゃん
呼ばれて抜け出して。
ドッカーン・ターボでぇーす！
未来を語る、明るい表情が。
前向きだなんて……。
いったい、誰の前方ですか？
過去を振り返る、遠い表情が。
後ろ向きだなんて。
本当に、自分で思うんですか？
もし、目の前に。
進みたくない、落とし穴がある。
そう幽かに感じる、確かな愚かさがあるのなら。
軽く賢さオフから。
諦めかけた夢を踏み込んで。
全懐の荷重移動で、全壊の好奇心ドリフト。
しっかりとアンダーステアで。
すっかりとワンダーランド。
そんな我がままへ、こっそり帰る。
やっぱり、こっちだと感じたら。
もう、前なんか知りません。
そんな目隠しを忘れて。
叫びましょう！
いいですか？ この世って悪霊を振り払うのなら。
ハイホー、ワガママ！ ウェーイ！
そう思い切り叫んだら、もうあの世です。
影送りで夢返し、白影夢中を飛べ！ イカロス！
我らの希望の英雄愚者、帰還の刻。
誰かの流れなんて知りません。
自分の我がままが全てです。
それを受け止めてくれる。
器の大きな我がままが待っている。
そんな物語、帰りたい物語が前です。
きっと、おそらく、たぶん。
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