ウィンディゴか、スピリット・ウォーカーか

　二つの精霊を信じていたトントさん。
　過去から来たウィンディゴって悪霊。
　未来から来たスピリット・ウォーカーって悪霊。
　それでトントさんが選び、撃ち抜いたのは――。
　鳥は時間を告げない、キモサべ。





テツガクちゃん
　いつだって、どこにいても。
　人の目の前には二つの選択肢があります。

　あのトントさんにもありました。
　過去から来たウィンディゴか。
　未来から来たスピリット・ウォーカーか。


肯定
　そうトントさんも。
　二つの精霊を信じていた。

　ずっと、ウィンディゴって悪霊。
　それをどうにかする。
　そのスピリット・ウォーカーって悪霊。
　ITを待っていた。

　そして、その二つ悪霊が。
　今、目の前に現れた。


テツガクちゃん
　過去の悪霊か、未来の悪霊か。

　トントさんは自分で気づいた。
　そして、選び決めた。

　運命って連結器を撃ち抜く時。
　こう言って――。


肯定
　ずっと、お前をゲンジツだと思ってた。
　違った。
　お前もただのピエロだ。
　バッドチョイス、割の悪い交換。

　そして、銀の悪霊を銀河へ返し。
　トントさんは隣でこう言った。


テツガクちゃん
　鳥は時間を告げない、キモサべ。

　未来から来たスピリット・ウォーカー。
　その悪霊が信頼のおける友達になった。

　これまでしていた交換の儀式。
　それをする必要もない友達になった。

　目には見えなかった精霊。
　未来から来た悪霊が――本当になった。

　こういう事、誰にだってあるんですよ。
　過去か未来か。
　どちらを選んでも大丈夫。
　自分が決めて撃ち抜いた運命なら。

　ちゃんとその上を歩く事になる。
　そういうガラスの靴を誰もが履いている――。

　ウィンディゴか、スピリット・ウォーカーか。
　邪神天照か、ペニーワイズか。

　いつだって、どこだって。
　最低二つはあるはずです。
　壁に思える全てが扉だと教えてくれる悪霊が。

　あなたの隣に……。
　おずおずと見えない透明な梯子が繋がると――。

　ドッカーン！

　今、爆発が起こる。
　8分後に気づく爆発が。
　汝、十分、決断の刻。

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それでは、また次の機会にお会いしましょう。