2026年8月11日火曜日

二つの王冠がある


 二つの王冠がある。
 一つは自分以外の誰かが手にする王冠。
 もう一つは自分が決めて掴む王冠。
 前者は同じ世界の同じ国籍の誰かが得る。
 後者は違う世界の誰かを自分が操作する。
 どちらを選ぼうか?





テツガクちゃん
 二つの王冠があります。

 一つは自分以外の誰かが手にする王冠。
 もう一つは自分が決めて掴む王冠。

 前者は同じ世界の誰かが手にし。
 後者は違う世界の誰かを自分が操作する。


肯定
 この世界では前者だけに価値がある。
 そう教え説かれるだろう。

 違う世界の誰かはフィクションで。
 誰もがクリアできる王冠など価値がないって。

 だけど、誰もが経験できる。
 それも自分の進み方で経験できる。
 その経験は何れ記憶になる。


テツガクちゃん
 テレビで見た優勝の瞬間。
 それは同じ世界での出来事でも。
 自分がその場に立つまでは経験になりません。

 ですから、カメラの裏側。
 それは密着番組を見てもわかりません。

 ですが、違う世界の誰か。
 その影として一緒に経験した事は。
 誰だって記憶になります。

 ただ――。


肯定
 この世の多くの人が。
 それは偽物だと教え説くだけ。
 君が主役になるんだと引っ張る。

 だけど、もし――。
 どちらの世界も選べたとしたら?

 この世で誰かが得た王冠も。
 あの世の誰かと一緒に得た王冠も。
 どちらも本当で、その誰かになれるとしたら――。

 きっと、二つの王冠。
 その間に境界線など最初からなかった。

 ただ、誰かが前者がホンモノで。
 後者はニセモノだから。
 この世で王冠を選びなさい、と教え説いただけ。

 実のところ、僕は今もゲームを続けているのかも。
 自分の心臓を預けたウサギが操作するプレイ。
 それを記憶している――。

 同じ世界の誰かと同じ王冠を得るか。
 違う世界の誰かと一緒に掴んだ王冠を得るか。

 最初から誰だって。
 どちらも選べたのかもしれない。
 たまたま、片方を隠す誰かがいただけで。




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それでは、また次の機会にお会いしましょう。











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