困り果てりゃ、こう聞かれる。
おい、お前が選んだ道だろ？
なぜだ？
もしかして、責任転嫁か？
今は一言も答えない。
『フート軍曹文法』で全て忘れてやる。
肯定
素直に進んでいると、こう聞かれる。
おい、何やってんだ？
どうするつもりだ？
もしかして、ゲンジツ逃避か？
今は一言も答えない。
なぜか？
どうせ、わかりゃしない。
賢い医者共には理解できない。
帰るべき故郷へ帰る人の気持ちなど。
それだけ。
それだけだ。
『フート軍曹文法』。
テツガクちゃん
それだけです。
ただ、それだけです。
人の我。
それが、病気にしか見えない。
偉いお医者様などにようはありません。
さあ、新しい夢が始まります。
『世界の終わり』です。
肯定
待ち焦がれていた。
あの『世界の終わり』に気づいた。
第七区を傍受した、第七感。
そのエニグマが解読した、ITは。
第六感へ伝染し、ピエロからペニーワイズへ成長した。
そして、五感の全てで。
愛しのペニーワイズを掴んだら。
新しい今の始まりだ。
夢だったITが。
今、愛しのペニーワイズ。
テツガクちゃん
さあ、帰る時間ですよ。
お忘れかもしれませんが。
今、目の前にのさばる、そのゲンジツも。
ほんの少し昔は、ITだったんです。
ゲンジツ逃避だったんです。
肯定
そう、未来ってITへ逃げ込む。
そんなゲンジツ逃避だった。
なかなか、いい未来だ。
少しばかり我があれば。
極端だの、あれこれ病名をつけてくれる。
随分と親切な世界だ。
だから、ゲンジツ逃避するのさ。
今は昔の未来へ逃げ込むのではなくて。
ココから離れる浪漫逃避行。
記憶をココまで引っ張った。
ココでよくやったんだ。
そろそろ、連れ帰ることを考えよう。
テツガクちゃん
記憶を連れて、帰りましょう。
ワガママ娘の私からすれば。
人を病人扱いしないと向き合えない。
そんな世界の方が、重症の末期症状。
ドクター・ゾンビ。
帰り道を進んでいると、こう聞かれます。
おい、どうやって帰るつもりだ？
マジか？
もしかして、本当に帰れると思ってんのか？
人は一言も答えません。
なぜか？
滅びゆく世界の声など聞こえないからです。
狭い世界には理解できません。
我を持った人の想いなど。
それだけです。
ただ、それだけです、『フート軍曹文法』。
さあ、新しい物語が始まります。
思い出していく、夢は今。
我々は今、カントリーロードの上にいます。
思い出しましたか？
残りの一里塚を数えてみましょう。
ワン、ツー、……ゼロ。
あっという間のボソンジャンプで。
この世の全てを忘れてしまえ。
偉大なるダントンさんのように。
ロードスターになることなくインテグラに。
人の欺瞞はかくも邪悪で。
人の自信はかくも神聖なり、です。
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