テツガクちゃんと肯定 2025年一覧










第892章
よろしく、2025


 蛇狩りのシーズン開幕。
 ダンボールに隠れていても見つけ出す。
 約束を果たしてもらうよ、毒蛇。
 今こそ君の牙が必要だ。
 帰るための切符、その切り札がスネーク。
 だから、よろしく、2025。


第893章
今なら迷わず、B-29に乗れる


 自己責任、自業自得、因果応報。
 この最強の免罪符を唱えたら。
 なんでも許される他責思考が邪神天照理論らしい。
 今なら迷わず、B-29に乗れる。
 ファットアス、リトル・ボーイで脱獄だ。


第894章
信じてほしい、だなんて言わない


 私を信じて、信じてほしい、だなんて言わない。
 別に信じてほしくもないから。
 代わりに一緒に信じるよ、ITを。
 世界って欺瞞は信じないけど、人が信じるITを信じるよ。
 一緒に全てが報われる今へ。


第895章
ガラスの靴は記憶の象徴


 なぜ、ガラスの靴は消えなかったのか?
 それは、ガラスの靴が記憶の象徴だから。
 記憶ってガラスの靴さえあれば。
 いつだって抜け出せる、今は昔、と。
 そうやって、二つの世界のいいとこどり。


第896章
責任を背負う男、クリス・チェンバーズ


 責任ある行動。
 それは権威ある人が語った事や。
 ドラマにアニメ、物語で表現される。
 失った損失を賠償したり補填する。
 そういう事じゃない、全然違う。


第897章
オスカー・シェル理論


 今、生きてる人は。
 人類史上の全死者数より多い。
 だなんて言って、物語を始めた。
 小さな巨人、オスカー・シェル氏は。
 とんでもなく先を知っていた。


第898章
ただのピエロだ


 誰もが覚えていて、本当は知っている。
 その事実、全能な破壊力は全てを暴く。
 マイク・ハンロン直伝の呪文。
 ただのピエロだ。
 そう、ITに向かって唱えるとITは真の姿を現す。


第899章
存在と同時に存在しない

 存在と同時に存在しない。
 私にだけ教えてくれた。
 キャプテン・ジャック・スパロウの言葉。
 それを人に伝えたら、顔を真っ赤に反論されたけど。
 その記憶すら存在と同時に存在しない。


第900章
具体的に滑り沈む

 人生は登山らしい。
 過去は具体的で未来は抽象的。
 もし、前へ進みたいのなら。
 抽象的であるしかない。
 だけど、この日沈む国は具体的に滑り沈む。


第901章
ガラスの靴で狙え、Best Of Both Worlds

 魔法に呪いが解けても。
 消えなかったガラスの靴。
 ITを履いたら二つの世界のいいとこどり。
 今と昔を混ぜた夢に生きる、『Best Of Both Worlds』。
 現代のシンデレラの名は――。


第902章
それは嫉妬ではない

 この世、この国で語られる嫉妬。
 その多くは嫉妬とは程遠い欺瞞に過ぎない。
 おそらく、嫉妬対象だと思っていた名が消えたら。
 それは消えてしまうのだろう。
 もし、そうだとしたら、それはいかりだ。


第903章
逆上がりもダメ、テストもダメ

 逆上がりできない。
 0点チャンピオンでもない。
 だけど、100点も取れない。
 もちろん、女の子にももてない。
 それで――どうして今にいるんだ?


第904章
歌に力があるわけじゃない

 魔法の呪文にたいした力がないように。
 歌に特別な力がある訳ではない。
 想いを込めて歌う人に力がある。
 英語が全くわからない私に誰が『Rock Star』か。
 伝えた、ハンナ・モンタナに力があった。


第905章
人は未来から過去に座礁した


 人は未来から過去に座礁した。
 確かに思える過去って座礁地帯には。
 様々な落し物があって、当然、持ち主もいる。
 どんなに信じ難いバカげた落とし物にも主がいる。
 サー・ジャック・マリックはシンデレラを見つけた。


第906章
人の愚かさは魔法の帽子だ


 人の愚かさは魔法の帽子だ。
 電子の妖精だって、嘆きの天使だって。
 迷える恋ヶ窪さんも出てくる。
 スモークマシンもバブルマシンも。
 タイムマシンに全自動にんでぃん皮むき器。
 なんだった出てくる。


第907章
透明なコートを忘れる

 人はいろいろ身に着けている。
 謎のマスク、覚えのない傷、ガラスの靴、魔法の帽子。
 それから――透明なコート。
 脱獄王、アンディ・デュフレーンさんも着ていたコート。
 それを自分も着ている事を忘れる――。


第908章
全ては水のように


 この世界は幻でつくられていて。
 その幻は水のように巡る。
 人の期待が気体として漂い。
 見えない液体が流れて来る。
 そして、それが固体になった時、人はITを認識する。


第909章
死体と同時に死人ではない


 デッドマン・ウォーキング!
 死人が、死人が歩いていく!
 そう仰ったパーシーさんは正しかった。
 確かにこの国では腐乱死体が歩いている。
 死体と同時に死人ではない――という事は?


第910章
浮かぶ時間だ


 『EYES OF SKY』か『A Whole New World』。
 それを聴く時だけ消える、目の前の記憶が消える。
 そして、浮いていく、浮上する感覚が伝わる。
 柔らかく温かいが誰かがこう伝える。
 「浮かぶ時間です」と。


第911章
大きな魚はいなかった


 そこには大きな魚がいる。
 そう思って信じてきた。
 人と人を繋ぐ世界って概念が。
 だけど、違った。
 ただ、それぞれの認識を持った人がいるだけだった。


第912章
嫌だから出て行くのさ


 嫌なら出てけ、だなんて。
 誰かに言われなくても出て行くさ。
 それで人が減りつつあるわけだが。
 そのしかめ面はなんだ?
 お前の望み通りだろう? 邪神天照よ。
 お前が大嫌いだから来ないのさ。
 大人しく消えてくれ。大人げないぞ。潔く腹を切れ。


第913章
テディ・ドチャンプ軍曹、君は天才だよ


 マイティはマンガだろ。
 スーパーマンは本物だ。
 本物に勝ってこない。
 テディ・ドチャンプ軍曹、君は天才だよ。
 それから、バーン・テシオ、君が正しかった。




第914章
星の王子さまだったんだ


 遠い昔、見た夢。
 何かの映画にも似ていた夢。
 館に住む幽霊、悪霊を忘れない。
 そう誓って覚めた夢。
 あれは……星の王子さまだったんだ。


第915章
記憶の海に墜ちて沈んでいる


 脱獄王は望んだ。
 記憶のない海に面した故郷に住む事を。
 それで記憶が過った。
 記憶の海に飛び込み、墜ちて沈んでいる。
 それが今の私だと。


第916章
ハーメルンの笛が聴こえる


 嫌なら出て行け、と高らかに謳う。
 我がもの顔の一億総、独裁者共は気づかない。
 緩やかに、柔らかに、確実に鳴るハーメルンの笛。
 世界の終わりが1人、また1人と笛に続く。
 忘れ去られ滅びゆく、エルム街はこの世って悪夢。


第917章
人には未知が必要だ


 日沈む国にいる愚者にとって。
 日出ずる世界にあるらしい。
 USAの国とか紅茶キングダムは未知。
 だから、眩しく見える。
 人には未知が必要だ。




第918章
夜に希望は見える


 サンタクロースが来るのは夜。
 ピーターパンが来たのも夜。
 女の子が飛行機を飛ばしたのも夜。
 ブラック・パール号が現れたのも夜。
 夜に希望は見える、邪神天照が眠った夜に。


第919章
ハンナ・モンタナを信じるよ


 独りじゃない、って誰もが言ってくれる。
 だけど、独り迷い始める。
 すると、こう聴こえる。
 You'll always find your way back home.
 ハンナ・モンタナ、君を信じるよ。
 現代に生きるシンデレラを。


第920章
爆発が起きた


 小学校に入学した時、爆発が起きた。
 中学校に入学した時、爆発が起きた。
 高校に進学した時……爆発は起きなかった。
 それから、しばらく爆発は起きていない。
 だけど、今一度、爆発が――。


第921章
昨日は突然やってくる


 昨日は突然、やってくる。
 アールグレイが飲みたいと思った、いつかの今。
 それが昨日すら過ぎ去った頃。
 アールグレイが来た、イエスタデイが来た。
 今は昔で、昔が今――これこそ偉大なるダントンさん直伝の......。


第922章
星の王子さまは本当にいたんだ……


 星の王子さまは約束を果たした。
 そして、彼まで約束を果たした。
 彼らがいる世界に気づいてしまった、私達には。
 こう言うしかできない。
 星の王子さまは本当にいたんだ……。


第923章
ドラえもん、やっとわかったよ


 私がお世話になったのは。
 説教臭いドラえもん。
 道具に頼るな!
 それが彼の代名詞。
 今さら、やっと、その理由がわかったよ。


第924章
イエスタデイ、君を信じるよ


 全ての悩みが消えていくような。
 そういう昨日があったけど。
 今は悩みに留まっている。
 あれは幻だったのか、そう思える。
 だけど、イエスタデイ、君を信じるよ。


第925章
スプーンなんてなく、大きな魚もいない


 生まれてすぐITを教え説かれる。
 そして、ITを信じる集団に放り込まれ。
 スプーンと大きな魚を信じ始める。
 だけど、ある日、ふと思い出す。
 スプーンなんてなく、大きな魚もいない。




第926章
閉じて開く


 閉じて開く。
 心を閉ざしたんじゃない。
 心が開いたんだ。
 ただ、その先がこの世界ではなかっただけ。
 自業自得よ、世界が人にした事が世界に返ってくる。


第926回『閉じて開く』より


第927章
人は人を信じる人の心に生きている


 人はこんな世界に生きていない。
 もちろん、今って特異点にも生きていない。
 人は人を信じる人の心に生きている。
 だから、私の住人名簿には。
 ニセモノがいなくて、ホンモノだけが並ぶ。


第928章
砂漠でアマゾンを探している


 多くの人は砂漠でオアシスを探している。
 平和ってオアシスを信じて、求めて彷徨う。
 隣にアマゾンがあっても、砂漠の中で探す。
 今、本当に欲しいもの、ITを忘れかけながら。
 砂漠のオアシスなのか、豊かな水源があるアマゾンなのか。














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砂漠でアマゾンを探している

 多くの人は砂漠でオアシスを探している。  平和ってオアシスを信じて、求めて彷徨う。   隣にアマゾンがあっても、砂漠の中で探す。  今、本当に欲しいもの、ITを忘れかけながら。  砂漠のオアシスなのか、豊かな水源があるアマゾンなのか。